あいちアール・ブリュット展では、毎年、県内の障害のある方から公募で寄せられた作品をご紹介しています。その数は、年々増加し、今年は、昨年の550点を100点以上上回る670点もの作品のご応募をいただきました。
絵画をはじめ、書道や写真、陶芸、オブジェ、刺繍など、大きいものから小さいものまで、本当にいろいろな作品が集まり、名古屋市民ギャラリー矢田の展示室を飾ります。
(昨年の様子)
あいちアール・ブリュット展を始めた当初は、第1展示室のみでの展示でしたが、昨年から全館をお借りできることになり、今年も7つの展示室で、あいちアール・ブリュットの作品をご紹介します。作品があふれる展示室は、思いのままがカタチになった、絵を描くことが楽しい、というエネルギーでいっぱいになります。
(書の作品) (布の作品)
また、機会があって、作者さんやご家族、支援者の方にお話を伺うと、進学や卒業、引越し等を機に作品の感じが変わった、最近は人を描くようになった、背景も色を塗れるようになった…など、作品にあらわれた作者さんの気持ちや、一つの作品からでは分からない積み重ね、成長の過程があることが分かり、改めて、創作することの意味の大きさを感じます。
そんな作品が670点集まる公募作品展。今年は、作品の魅力をより一層を楽しんでいただけるよう展示にもひと工夫します。数百点もの作品が一度に集まる、そのチカラは、あいちアール・ブリュット展ならでは。ぜひ、会場で直に感じていただきたいと思います。
あいちアール・ブリュット展(公募作品展)
平成29年9月13日(水)~9月18日(月・祝)午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)
名古屋市民ギャラリー矢田 第1~第7展示室
※ 第2展示室は、「あいちアール・ブリュット美術館」展示となります。