愛知県では、障がいのある方が「絵を描くこと」で一般企業へ就職する「アート雇用」という取組を行っています。この取組は、平成28年、あいちアール・ブリュット展への入選をきっかけに、障がいのある男性2名が一般企業に就職されたのが始まりで、毎年就職者が出ており、現在では6社12名の方が御活躍されています。
現在、愛知県庁の青山副知事室には、このアート雇用で活躍されている方など、合計4名の作品が飾ってあります。
そして11月6日に、アート雇用の展示作者として、大村麻子さん、大村綾子さん姉妹とそのご家族、そして就職先の株式会社ネクステージの方を、副知事室にお招きしました。
話を聞く青山副知事(中央奥) 作品や制作風景をまとめたアルバムも見ていただきました。
自己紹介を終え、少し緊張されていた様子でしたが、自由にトークが進んでいき、
お二人には、企業に就職して変わったことや、今後の目標などをお話いただきました。
麻子さんは、ご自身のアート作品を世界に向けてどんどん発信していきたいという思いを、
綾子さんはもっと会社に貢献できるよう作品作りを頑張っていきたいという思いを話されており、
企業への就職が、お二人の作品制作における向上心だけでなく、社会への貢献という責任感にもつながっていると感じました。
堂々とした受け答えで話す麻子さん もっと会社に貢献したいと意志を話す綾子さん
就職先の「株式会社ネクステージ」は、新車・中古車を販売する店舗を全国に展開する企業で、お二人の他にも、戸苅宏二さんもアート雇用で活躍されており、企業としての取組や、アート雇用に対する思いなどをお話しいただきました。
事業本部採用課課長 永井芳明様 管理本部広報IR室チームリーダー 伊藤由紀子様
青山副知事からは、副知事室にいらっしゃるお客様の多くから、「この部屋だけ雰囲気が違いますね」など、皆さんの作品があることによって部屋の雰囲気が明るくなり、とても好評であることなどをお話しされ、今後の更なる活躍を願われていました。
ご本人やご家族の方々の喜び、また企業の方々の思い、様々な意見が交わされたとても有意義な時間となりました。
ご自身の作品の前で(左から青山副知事、大村麻子さん) ご自身の作品の前で(左から青山副知事、大村綾子さん)
ご家族、企業の方全員での集合写真も撮りました。