~愛知のアール・ブリュット“未来をひらくアートの力”~
愛知県では、2014年度から、障害のある方のアート作品を展示する「あいちアール・ブリュット展」を名古屋市内で開催しています。この度、国際芸術祭「あいち2022」連携企画事業として、「あいちアール・ブリュット・サテライト展~国際芸術祭連携企画展~」を開催しますのでお知らせします。
●あいちアール・ブリュット
愛知県内の障害のある方の芸術・文化活動を通じて、障害のある方の社会参加を促進し、それにより社会全体の障害への理解が深まることで、障害の有無をこえた交流が広がることを目指す活動です。
開催期間等
7月26日(火)から7月28日(木)までは一部展示、7月29日(金)からは全部展示(8月1日(月)は休館日)
展示内容
【アートスペースG】
・国際芸術祭「あいち2022」参加アーティスト
国際芸術祭「あいち2022」参加アーティストの升山和明さん、小寺良和さんの作品を展示し、映像記録を上映します。
・アート雇用~絵を描くことを仕事に~
「絵を描くこと」を仕事として活躍されている作家の作品を展示します。
【アートスペースH】
・アール・ブリュットの時代
愛知を代表する作家の作品を展示します。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策について
・御来場の際は、マスクの着用、手指消毒等に御協力いただくとともに、人との距離を十分に保ちながら御観覧ください。
・37.5度以上の熱がある方、体調が優れない方は御来場を御遠慮ください。
<参考>国際芸術祭「あいち2022」参加アーテイスト
※升山和明(ますやま かずあき)
1967年岐阜県生まれ。愛知県拠点。
升山和明はカラフルなコラージュ作品で注目を集めているアーティスト。愛知県の犬山市にかつてあったデパート「清水屋」の外観が主なモチーフであり、作品の多くがこのデパートの外観とタクシー、そして自身の名前でしめられている。周囲のサポートのもと、モチーフを描く、切り抜く、貼る、さらに描くと言う複雑なプロセスを経て作られた作品は、多彩な色と質感にあふれており、デパートや車のイメージが自在に浮遊する中で遊ぶかの様である。愛知県で開催されている「あいちアール・ブリュット展」や「ふれあいアート展」などの公募展への出展を重ね、「第59回小牧市民美術展」にて市議会議長賞(2018年)を受賞。「アール・ブリュット -日本人と自然- ㏌ 東海・北陸ブロック」ミュゼ雪小町(2020年、新潟)に参加。
※小寺良和(こでら よしかず)
1957年愛知県生まれ。愛知県拠点。
小寺良和は40年近く、福祉施設で生活しながら作陶を続けている。戦争のニュース映像に強い衝撃を受けたことが発端になり、爆弾をかたどったシリーズを長年制作している。ただし、小寺の作る「バクダン」シリーズは多くの突起や穴を備え、あたかも木の根や海洋生物のような形をしている。恐ろしさ以上に不敵なユーモアを同時に感じさせる点が特徴である。1999年より特定非営利活動法人フロール会の主催する公募展「生(いのち)の芸術 フロール展」(1999年~2008年)に毎年出展。愛知県知的障害児者生活サポート協会による公募展「ふれあいアート展」(2008年~)の第8回と第9回にて名古屋市社会福祉協議会会長賞、第10回に大賞を受賞する。また、「あいちアール・ブリュット展優秀作品」(2014年~)への選出も重ねている。