あいちアール・ブリュット障害者アーツ展が終了して、はや1週間がたちました。会期中の会場の様子をレポートでご報告します。第1回は、あいちアール・ブリュット展です。
あいちアール・ブリュット展の中心は、何といっても県内から集まった公募作品。絵画、陶芸、書道、写真、刺繍…、作品は、とてもバラエティに富んでいます。
(布を使った作品) (陶芸作品) (書の作品)
会場には、毎日多くの出展者さんがいらっしゃいました。平日は、施設や事業所の皆さん、休日はご家族連れが多く、時に、廊下や展示室がお客さんでいっぱいになることもありました。
皆さん、ご自身の作品を探しながら展示室をめぐり、「あった~!」と作品の前で笑顔の写真撮影。自分の作品が飾ってあるのをみんなが見てくれる、その嬉しさがこちらにも伝わってきました。
また、他の方の作品を見て、「こんな描き方もあるのかぁ」「みんなすごいなぁ」「これおもしろいなぁ」と刺激を受けたり、「この人は○○が好きなんだろうね」「この色使いがいいよね」と、作品1点1点をゆっくりとご覧いただいている方もたくさんいらっしゃいました。
(パネルを使った展示)
今回のあいちアール・ブリュット展では、全国障害者芸術・文化祭なら大会からの関連作品もご紹介しました。11月には、あいちアール・ブリュット展からも、あいちアール・ブリュット美術館展示作品や今回の優秀作品を中心に、なら大会に出展予定。昨年開催した第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会を機に、各地域と作品を通した交流も進んでいます。
(なら大会関連作品)
「あいちアール・ブリュット美術館」もあいちアール・ブリュット展の見どころの一つ。今年は、18人のアーティストの作品をご紹介しました。ライティングも工夫し、空間を贅沢に使った展示室では、入選を重ねられた皆さんの力作を、1点1点ゆっくり見ていただけました。
(あいちアール・ブリュット美術館)
また、今回は新たな試みとして、あいちアール・ブリュット展の展示作品から原画を選定し、ノベルティグッズを制作します。会期中には、原画となる作品の選定が行われ、グッズ化に向けた検討が進んでいます。作品がグッズというカタチになる。どのようにデザインされ、どんなグッズができるのか、楽しみです。
(過去のグッズ制作例を紹介)
気持ちがまっすぐに表れた作品、制作過程が興味深い作品、ご家族や支援員さんと一緒に作り上げた作品、グッズのデザインになったら素敵だなと思う作品、芸術性を追求していく作品など、あいちアール・ブリュット展には、いろいろな作品、いろいろな思いが集まりました。出展してうれしかった、見に来てよかった…、それぞれの思いのもと、何か心に届くものがあれば幸いです。