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[あいちアール・ブリュット Portal Site]障害のある人のアート情報

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会場レポートvol-1 あいちアール・ブリュット展

2018年10月4日

  • レポート

今年の「あいちアール・ブリュット展」は、9月20日から9月24日までの5日間、皆様からお寄せいただいた公募作品の展示と、「アール・ブリュット美術館」と称する特別展示を行いました。

まずは、公募作品展の様子からご紹介いたします。

今回の公募作品は、絵画、オブジェ、書道、写真など様々な種類の作品670点が寄せられ、中には、スイッチを入れると光る仕掛けがある作品があったり様々な工夫が凝らされ、色とりどりの皆さんの作品によって、展示会場全てがとても華やかになりました。

 

中には、細かく切ったり千切ったり、ひたすら同じものを集めた作品など、今回の作品展のテーマでもある「やめられない、とめたい」がヒシヒシと伝わってくる作品もたくさんあり、「こうすることが好きなんだ!」、「これが夢中になるとやめられないのかな?」等々皆さんの楽しげな、そして一生懸命な姿が見えてくるようでした。

 

作者の方やそのご家族、支援者の方々はもちろん、興味を持って来られた方、ふと立ち寄って来られた方など、本当にたくさんの方にお越しいただきました。作者の方々は、他の方の作品に見入っておられたり、家族や支援者の方々と「こういうやり方いいね!」、「今度はこういう作品も作ってみよう!」などと話されている場面も多々見受けられ、このようないろんな方の作品に触れ合う機会が、皆さんの創作意欲や制作活動に繋がっていくのかなと感じました。皆さんの今後制作される作品が今から楽しみです。

次に、「アール・ブリュット美術館」の様子をご紹介します。

今年の「アール・ブリュット美術館」は、過去複数回優秀賞に入選された方々や、絵を描くことを仕事として活躍されている方々など32名の作品を展示いたしました。

 

今回は、愛知県の障害者アートの歴史を振り返ることをテーマに展示いたしました。さすが愛知県を代表する皆さんの作品とあって、来場された方々は、1つ1つ作品を熱心にご覧になっていました。

 

来場者の方からは、この作品が好き、印象に残った等様々なお声をいただきました。作者の皆さんの作品にあふれるチカラや、込められた思いは、多くの方々の心に届いたと思います。本展示が障害者アートの更なる広がりの一助となれば幸いです。ご来場ありがとうございました。